アパレル的つぶやき① 〜本当のマスって何?〜?

アパレルの仕事をしている。


足掛け10年。

大手アパレル企業の20代向けのレディースブランドに携わっている。


日々感じること思うこと

でも人に話すほどじゃない事を

ブログに書いてみようと思う。


アパレルで働く人達は様々だ。


おしゃれな人、そうでない人。プライドが高い人、仕事をこなしてるだけの人、服が好きな人、業界が好きな人。


正直今ちょっぴりアパレルで働く人の自意識の過剰さに疲弊してきている。


アパレルで嫌というほど出てくる「マス」という言葉がある。


マーケティングなどでは良く使われる言葉かもしれない。


大多数という意味合いで、アパレルで使われる場合は若干見下したようなニュアンスが含まれている事が多い。


例えば商品の検討をする時に

「もう少しマス向けに着易くしよう」とか、人を指して「あの人はマスだよね」とか。


ひらたく言ってしまうとダサいみたいな意味が強い。


会社の別のブランドで働いている女の子が

「私はマスなんで、、、」

とちょっと自虐的なニュアンスを滲ませながら話していた。


その人はいつも綺麗にしていて可愛らしいファッションをしている。

いわゆる赤文字系だ。ちょっとCanCamぽい感じ。


私はマスという言葉に違和感を覚えた。

今可愛いファッションはだんだんパイが減って来ている。

かわいいとか甘いとかロマンティックな感じとかがダサいに直結してきてしまっていて、それにみんな気づきはじめているからだ。


確実にかわいいファッションの人口は減って来ているのだから

彼女は決してマスではないと思う。

むしろファッション的マイノリティーなのだ。


じゃあ逆にマスとは何か。マス的ブランドは何だろうと考えた。


私は大手セレクトショップなんじゃないかなと思っている。


ユナイテッドアローズビームス


誰もが知っていて誰もが着れる。

本当の意味でのマス。


オシャレ。

に辟易してるときに辿り着いた答え。


今のアパレルにおいてマスとは極端に言ってしまえばビューティー&ユースなんじゃないかと思ってる。


マスとは大多数という意味なのだから。